イン・ハー・シューズ In Her Shoes  [Cinema] [★★★]

inhershoes.jpg自分に合った人生、パートナー、そして家族。自分に合った靴を選び出すように、人生とパートナーは探すことができる。変わらないはずの家族でも、いつだって関係を変えていくことができる。また一方で、靴は変わってもそれを履く足は変わらない。つまり自分に合う靴を見つけるということは、自分と向かい合い、自分らしさを見つけるということでもあるわけだ。

主役の2人も悪くなかったけど、それよりも元気な老人たちにビックリした。いい年しておいてこちらがドキッとするようなきわどいこと言うし、まだまだ現役と恋愛を楽しんでいる。演技力においても老練そのもの、わざとらしさを全く感じさせず、余裕たっぷりだ。

アメリカの制度が素晴らしいのか、それとも裕福なおかげで環境の良いところにいられるのか、たぶん後者なんだろうけど、みんなあんな風に活き活きしていられたらいいのにと思う。

彼らや彼女らを見ていると、老人の世話ができないからといって施設に送って関係を絶とうとする人たちって、ずいぶん損してるんだなと思う。マギーがローズに引退した弁護士たちを紹介しているシーンは、経験豊かなお年寄りから学べることは多いんじゃないかというメッセージのように感じた。

まだ大学にいるためか、気になるのは盲目の教授だ。口調がいかにも教官という感じで、「Proof」のアンソニー・ホプキンスが畳み掛けるように話すのを思い出してしまった。決して頭は悪くないマギーを上手に誘導して、最後に「A Class(満点だ)」と締めるのには少し感動。身近にこんな先生がいてくれたらなと思う。

興行的にキャメロン・ディアズが前面に出てくるのは仕方ないのかもしれないけど、トニー・コレットやシャーリー・マクレーンの方がずっと良かった。葛藤の多い姉を中心に描いてくれたら、もっと面白かったかもしれない。トニー・コレットはほんとは美人なんだけど、映画によってころころ印象が変わる。綺麗なところも見てみたいぞ。シャーリー・マクレーン演じるエラは2つのエピソードをつなぐ要になっていて、そしてその役割を十分以上にこなしてる。「奥さまは魔女」でも軽やかに演じきってたし、うまい人は違うなぁと思う。

キャメロン・ディアズはプロポーションはまだ維持できているけれど、お肌の様子がちょっと・・・。化粧も濃くなってるし、年齢を感じてしまった。とはいえお尻に目がいってしまうのは、ま、しかたないよね。

タグ: [ drama ]  [ comedy ]  [ family ]  [ wedding ]  [ basedOnNovel ]
投稿者:takayuki 2005年12月01日 23:23

このエントリーのトラックバックURL:
http://mambo.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~kacyo/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/116

コメント

コメント&トラックバックありがとうございました。
いっけんすると軽いコメディのような装いをしている作品ですが、実はしっかりした人間ドラマになっていて、「8マイル」を単なるラップ映画にしなかったカーティス・ハンソン監督らしい才覚を感じました。
若い二人よりも老女たちの方が魅力的なのは「若さ」重視への警鐘なんでしょうかね?

投稿者 まつさん : 2005年12月09日 12:21

まずは娯楽作品として成立させ、それでいて自分の考えをしっかり織り交ぜて深みを出している。

カーティス・ハンソン、あなどれないです。

投稿者 たかゆき+ : 2005年12月10日 00:55

トラックバック

» 「イン・ハー・シューズ」
from 試写会帰りに

In Her Shoes 九段会館「イン・ハー・シューズ」試写会。 原作はJennifer Weiner ジェニファー・ウェイナー2冊目のベストセラー小... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月09日 05:35

» イン・ハー・シューズ
from cinema chocolat blog

イン・ハー・シューズ IN HER SHOES 私たちは何度もすりむいて、自分だけの“靴”をみつける。    (2005/アメリカ/2... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月09日 07:29

» イン・ハー・シューズ
from ネタバレ映画館

 老人ホーム内に弁護士のグループができるほど、アメリカでは弁護士が多いんだなぁ〜とつくづく思う。アメリカの弁護士数は80万以上。日本のニート人口もそのくら... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月09日 08:14

» 『イン・ハー・シューズ』
from 京の昼寝〜♪

■監督 カーティス・ハンソン ■脚本 スザンナ・グラント ■原作 ジェニファー・ウェイナー ■キャスト キャメロン・ディアス、トニ・コレット、シャ... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月09日 08:35

» 『イン・ハー・シューズ』
from かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY

等身大キャラクターの揺れ動く思いにせつなく共感。 共感して笑ってホロリと感動できる皆のハートを掴む佳作。 みんなにオススメな一品。でも個人的偏愛映... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月09日 10:55

» イン・ハー・シューズ
from まつさんの映画伝道師

第277回 ★★★☆(劇場) 「80年代の女性は男の靴を見る」  これは「ブラック・レイン」(1989)で主人公の同僚を演じたアンディ・... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月09日 12:23

» イン・ハー・シューズ / IN HER SHOES
from 我想一個人映画美的女人blog

監督は『L.A.コンフィデンシャル』『8Mile』の、カーティスハンソン。 脚本家に、『エリンブロコビッチ』のスザンナグラント、 製作・リドリースコット/... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月09日 14:35

» イン・ハー・シューズ / IN HER SHOES
from 我想一個人映画美的女人blog

監督は『L.A.コンフィデンシャル』『8Mile』の、カーティスハンソン。 脚本家に、『エリンブロコビッチ』のスザンナグラント、 製作・リドリースコット/... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月10日 09:17

» 『イン・ハー・シューズ』が姉妹の絆についてこう語る。
from 映画はトモダチ

【作品紹介】 『イン・ハー・シューズ』 監督: カーティス・ハンソン 出演: キャメロン・ディアス、トニ・コレット、シャーリー・マクレーン、マーク・フォイ... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月11日 03:02

» イン・ハー・シューズ
from toeï¼ cinematiclife

これ好きだわ~。 この姉妹って私と同世代。 痛いな~と思いつつ、そんな都合良い話無いでしょ~と突っ込みを入れつつ、やっぱり泣いちゃった。 <STORY> ... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月18日 02:14

» イン・ハー・シューズ(★★★☆)
from 夢の中のわすれもの

IN HER SHOES ★★★☆(3.5) 公式ページ Yahoo!ムービー 映画生活 映画批評空間  学習障害の一つである難読症のマギー(... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2005年12月18日 17:36

Search